長瀞で救われた経験 – 新曲『瀞-sei-』に込めた感謝の想い
ときがわ音楽フェスティバルでの初披露
先日、「第21回 ときがわ音楽フェスティバル 都幾川のせせらぎと和の調べ」にて、サイタマティックのメンバーで演奏をさせていただきました。

ご縁が繋がり、素晴らしい機会をいただけたことにとても感謝しています。お世話になりました、ときがわ音楽フェスティバル実行委員会の方々をはじめ、会場へお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました!

新曲『瀞-sei-』の誕生
当日のMCでもお話ししましたが、今回二十五絃箏と尺八という編成で新曲を書かせていただきました。急遽プログラムに加えていただき、快く受け入れてくださった寛容なメンバーには心から感謝しています。
新曲のテーマは「長瀞」

埼玉県有数の観光地でもあり、一年を通して賑わいを見せる場所です。私も子供の頃から観光で度々訪れており、大好きな場所の一つです。特に、川下りは長瀞の絶景を眺めながら楽しめる最高のアクティビティだと思います!
▼まだ曲を聴いていない方はこちらからご覧ください
そして今回、この新曲を書くに至った経緯には、忘れられない出来事があります。
はじめに、長瀞ライン下り船頭のA様と長瀞駅の駅員の皆様に感謝申し上げます。
それは、2025年6月のこと。
毎年三峯神社に厄払いに行っていたので、今年は息子と二人、車で秩父へ出かけました。

休日ということもあり、朝早く出たにも関わらず、神社の駐車場までは列ができていました。
無事にお参りを終えた後、せっかく秩父まで来たのだからと、息子を長瀞の川下りに連れて行こうと思い、車を走らせました。
長瀞駅近くの踏切まで到着。
元々車の運転は苦手なので、狭い踏切に怯えながら進むと、前方から大きな車が踏切に進入してきました。
ぶつかりそうになり、咄嗟にハンドルを左に切った瞬間、ガタンという衝撃とともに車体が傾きました。
なんと、踏切脱出の手前で脱輪してしまったのです
びっくりして車の外に出ると、周りにいた方々が駆け寄ってきて「大丈夫ですか?」と声をかけながら、すぐに車を押してくださいました。
しかし、なかなか車輪が持ち上がりません。
そこへ、駅近くの長瀞ライン下りの船頭さんが駆けつけてくださり、車の運転を代わってくれてアクセルを思いきり踏んで、なんとかタイヤを戻すことができました。本当に感謝しきれません。
その間、息子は車にずっと乗った状態でしたが、怖がる様子もなく、むしろ多くの人が助けてくれたことに目を輝かせて感動している様子でした。
車が凹んだり、怖い思いもして、しばらく事故がフラッシュバックしてしまい寝付けない日も続きました。
でも、誰かを傷つけたり、乗車していた私たちも無傷で、本当に良かったと心から思っています。
あの時、迅速な対応をとってくださった長瀞駅の駅員の皆様や、その場にいて助けてくださった皆様に改めて感謝いたします。そして何より、脱輪から救ってくださった船頭さんへのご恩は一生忘れません。
改めまして、皆様本当に本当にありがとうございました。
このかけがえのない経験と感謝の気持ちを音楽で表現したいと思い作曲したのが、新曲『瀞-sei-』です。
長瀞の素晴らしい自然と、そこに息づく人々が繋いできた歴史。そして、困った時に手を差し伸べてくれる温かな人の繋がり。これからも永遠に続いて欲しいという願いを込めて作曲しました。
いつか必ず、長瀞の地で『瀞-sei-』を演奏し、あの時の恩返しができればと願っています。
最後になりましたが、公演の直前に書き上げた曲にも関わらず、素敵な演奏をしてくださった二十五絃箏の吉葉さん、本当にありがとうございました!
皆様も、ぜひ長瀞を訪れて、美しい自然と温かな人々に触れてみてください。そして機会があれば、『瀞-sei-』の演奏もお聴きいただけると嬉しいです。


